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つかのまの極楽気分

                       明日田 真奈

 

先日大阪市内の某ホテルに泊まってきた。ライオンがマークの国内では老舗のホテルである。

兄の娘である姪っ子の婚礼のため出かけたのであるが、私にとっては初めての大阪である。

挙式が午前から始まる場合は前夜から会場に泊まっていた方が何かと便利である。というわけで少し奮発してそのホテルを予約した。

 

 

京都で少し観光してから大阪に入り、ホテル近くの駅から徒歩で約5分。ところがどこが玄関かわからない。前面の道路にはハイヤーがたくさん横付けされている。後でわかったことだがこのホテルは坂状の地形に建っているのか正面玄関・フロントは2階にあり、私たちは1階にある裏口いわゆる車寄せにいたのであった。その車寄せの広いこと、当然雨が当たらないように屋根がかかっているから屋内駐車場と間違えるようなしろものであった。きっとそこへ高級車が横付けされるとドアボーイがさっと出てくる手筈になっているのだろう。そしてさほど目立たない入り口へ案内されていくのが普通で、私たちのように徒歩で乗り込む人間はまれなのだ。

 

 

案内されてフロントでチェックイン。

フロント: (申し訳なさそうに)

   「ホテルからのお願いと提案です。」

私   : (ドキッ!さては、表で迷っているところを知られたか?)

フロント: 「今日は当ホテルも満室でございまして、どうしてもツインの部屋が何部屋か必要です。もし、お客様にご依存がなければツインの代わりにスイートルームをご用意させていただきたいのですが・・・。もちろんお客様方6名様がお泊まりになるには十分な広さがございます。」

私   : (ホテルのスイートなど未だかつて泊まったことがないぞ。ラッキー。)

      「ええ、いいですよ。気心の知れた者同士ですから支障はありません。」

 

かくしてスイートルームに案内された。エレベーターをその部屋の階で停めるには、渡されたカードキーをエレベーター内の操作盤の横に差し込んでロックを解除してから目的階のボタンを押すのである。それだけでも何か特別な気分になった。

 

降り立ったところにはその階専用の小さなフロントがあり和服姿の女性(フロアーアテンダントというらしい)が常に待機している。(これは大変なところに来てしまったなあ。)

さて、いよいよ今日の部屋である。じゃじゃ〜ん。

何だ、これは。ドアがやたら高い。入り口の床はなんと大理石、おまけに色を使い分けて模様になっている。これはまさに玄関である。ここは部屋ではなく家なのだ。リビングルームにはラウンドした壁に沿っての応接セット、イスが高い。外国人対応だ。円形テーブルの上にはなぜか絵付けされたダチョウの卵が数個。向かいの窓際には足の短い人向けの応接セットも。グランドピアノも鎮座している。

 一同一斉に「ウオゥー」と感嘆の声をあげつつ、「何か調度類を壊したりしちゃったらどうしよう。意図的な悪さは絶対にしないけど、貧乏人ゆえの粗相はしてしまうかも・・」

との不安がよぎる。






      ↑ダイニング


      ↓ダイニングの一部






  

 

 

続いて食堂(ダイニングと言わねばなるまい)ここには十人用の大きなテーブルと立派な革張りのイス。ドアの向こうには一般家庭より広い台所が完備されていた。もちろん電磁調理器・冷蔵庫あり。

その次が寝室。キングサイズのベッドが二つ。ベッドの足元側には丈の高いオットマンらしきイスがある。何に使うのか?

寝心地をとことん追求したベッドであることをその夜実感できたことは言うまでもない。

 

その次には洗面所。ここも大理石の床・洗面台(黒っぽい色合いで高級感たっぷり)。

ここだけでも一般のホテルの一部屋くらいありそうだ。洗面ボウルは二つ。「アメニティグッズも相当なものである。」とは同行していた娘達の言葉。

この部屋の突き当たりに浴室があり、浴室を挟んでシャワールームとトイレがある。

極めつけは風呂桶である。(バスタブですね。)円形で、自動お湯はり(浴槽の下方の側面からお湯が出てくる)、バブルジェット、テレビつき。大きな窓から夜景を見ながらのバスタイムは至福のひとときであった。

 連れがトイレに入って、どうやら呼び出しボタンを押してしまったらしくトイレの個室に電話がかかってきたのには大あわて。このトイレ、ガラス張りである。ところがドアを開けた途端、一瞬にしてガラスが曇る仕組みになっている。

トイレは玄関近くに立派なのが別にあった。広い手洗いでは、もちろん洗顔などもOKである。ゆえに6人で泊まっても洗面所が混雑、なんて全然なかった。

 

 さらにこのVIPルームには書斎があった。立派な机があり、もちろん応接セットもある。(ここで秘密の打合せでもするのかも知れない。)残念かな私達には重要会議の予定はない。そこでこの部屋に二人分のベッドを入れてもらったが余裕の広さであった。

本当はこの書斎に続いて随行員の部屋があるらしいが、今回は鍵が掛けられていた。

 

恐るべしVIPルーム。

トイレ2カ所。冷蔵庫大小3カ所。ドレッサー3台。クローゼット(自動照明付きや、引き出し付きなど)数カ所。

 

パンフレットを見たらこの部屋は170uだそう。

我が家より広いではないか。しかもワンフロアーである。宝くじが当たったらまた来たい。でも、根っからの貧乏性じゃやっぱりそんなこと贅沢で出来ないだろう。

なんだか夢のような一夜で、生涯の運を一度に使ってしまい帰りの飛行機が落ちるのでは、と一同心配したがなんとか無事に帰ってこれた。


題目 コラム執筆者
今も現役の和文タイプライター 初代 東畑道之助
茶の正月 小林八重子
つかのまの極楽気分 明日田 真奈
大きな人 北村 資暁
我が青春のリヨン 伊東 弘樹
恵比須“様”と恵比須“紙” 石川 秀行
ジャズへの想い 山口 敏史
花に癒されて 澤村 洋子
心に残る出逢い 山口 英明
ようこそ癒しの森へ 久末 示
緑の麻薬に魅せられて 小林 八重子

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