蝦夷松山(667m)・雁皮山(743m)


山の魅力

低い山でありながら山頂からの眺望が素晴らしいこと、頂上直下から頂上にかけて岩場になっているため、 ちょっとした岩登りのスリルを楽しむ事ができること、それに市内からわずか2時間足らずで山頂に達す ることができること等、いくつかの魅力を備えている。山頂からは、函館山や市街地、恵山や上磯の海岸、 大千軒岳・駒ケ岳・横津岳等の山々、さらには、晴天に恵まれれば海のかなたに津軽半島や下北半島まで 望むことができる。これらの魅力に比して訪れる人は以外に少ないが、格好のハイキングコースとしてぜ ひ勧めたい山の一つである。
雁皮山へは通常は蝦夷松山から尾根伝いに行くことになるが、かっては踏み跡が見られた尾根道も、今 は笹やぶ・どうのつるが生い繁り、道は完全になくなっている。ピークは743M峰(南峰)と747M (北峰)の二つがあり、通常は南峰を雁皮山と呼んでいるようだ。(但し三角点があるのは北峰である) 猛烈なやぶこぎを強いられるコースで夏場は勧められない。
積雪期なら蝦夷松山から南峰まで30分、北峰まで1時間で達することができる。

地形図
5万分の1 「臼尻」「五稜郭」
2.5万分の1 「赤川」「五稜郭」

アプローチ
赤川口 産業道路の函館バス停留所「亀田支所前」から「赤川行き」に乗車,赤川小学校」 で下車、徒歩約6KM。
KGゴルフ場口産業道路の函館バス停留所「神山通り」から東山霊園・KGゴルフ場を経て 徒歩10.4 KM。8.2KM地点まで車で入れる。

コース案内
赤川コース
笹流ダム駐車場 1.8KM 林道入口 2KM  小沢 1.5KM 蝦夷松山入口 0.5KM 蝦夷松山

笹流ダムの右上にある車道を1.8kmほど進むと道は右に大きく曲がるが、その正面に林 道入口がある。
すぐ登りになり、間もなく仏の石像が点々とあらわれてくる。仏像は5分ほどでなくなるが、 そのまま尾根に沿って進む。
道は一本道で迷うことはない。最後まで登りつめると道は行き止まりになり、 左右に分かれる。左折して10mほど進むと、右側に蝦夷松山への踏み跡がある。
そこからおよそ20分で頂上に達する。

KGゴルフ場コース
神山通り  8.2KM 8.2KM地点 1.7KM 蝦夷松山入口 0.5KM 蝦夷松山

8.2KM地点までは車で入れる。ゴルフ場の中の道は私道で、 時々入口の柵がしまっていることがあるから、要注意だ。 (ゴルフシーズン中はほぼ大丈夫)8.2KM地点(KGゴルフ場の事務所に行く道と蝦夷松山に通じる道との分岐) に車を置き、左前方に蝦夷松山を見ながら進む。間もなく登りになり、左に折れ曲がった後に、すぐ右に曲がるが、その20〜30m先の左側に入り口がある。 そこを入ると間もなく赤川からの道に出合う。なお、手前の左折地点にも入り口があり、 こちらの方が道ははっきりしている。

山行記録
1991年5月1日 函館ラ・サール高校 ワンダーフォーゲル部男子5人

8:30 笹流ダムの公園駐車場を出発。
8:50林道入口へ。緩い登りになり、間もなく沿道に小さな観音像があらわれる。 四国八十八箇所の霊場めぐりにあやかって作られたものらしい。 5〜6分進むと観音像は参道と共に左下の沢へ。沢の中に赤い社が見える。 分岐を右にとって、尾根に沿って進む。崩れた崖の上を巻いて
9:20小沢に下りる。 10分休憩。
9:30出発。さらに尾根に沿って進み、急斜面を登り切ると造林用の広い道に突き当たる。 標高500m地点。 この道は地図上にはない。これを突っ切って5分後、
9:50蝦夷松山入口へ。ここで道は行き止まりとなり、左右に分かれている。
右をたどればKGゴルフ場からの道に出合う。
左は造林用に作られた道で地図上にはない。
道を左にとって10Mほど進むと、右に蝦夷松山への踏み跡が見える。
見落としてしまいそうな小径である。ブッシュを分け岩を攀じて
10:15 山頂に立つ。曇っているが時々薄日がさし、360度のパノラマを楽しむ。
15分休憩。
10:30 雁皮山に向かって出発。尾根伝いに進むが、15分ほどで踏み跡がなくなる。
あいにく雨が降り出した。 笹とぶどうのつるが行く手をはばむ。雨の中を悪戦苦闘 して1時間後、ようやく南峰の手前の斜面にたどりつく。雨の中で昼食。20分休憩。
11:50 出発。
12:10 南峰着。曇っていて視界は悪い。目指す北峰がはるかかなたにぼんやりと見えている。
戦意喪失して北峰行きを断念。
12:20 引き返すことにする。
13:10 蝦夷松山着。ノンストップで笹流ダムの駐車場へ。
14:05 帰着。雨中のやぶこぎの凄さをいやというほど体験させられた山行であった。

山岳情報
函館林務所(TEL0138-51-4611)
函館ラ・サール高校ワンダーフォーゲル部(TEL0138-52-0365)
問い合わせ函館バス案内係り(TEL0138-22-8111)

道南の山々へ戻る