温首相、SMAPと面会 9月に北京で公演を歓迎

産経新聞5月21日(土)記事より 

中国の温家宝首相は21日夜、都内のホテルで人気グループSMAPと面会した。温首相はSMAPが今年9月に北京で公演することを歓迎し、東日本大震災を受けた日中友好に期待を示した。SMAPの海外公演は初めて。SMAPがヒット曲「世界で一つだけの花」を中国語で歌う場面もあった。

 SMAPは昨年6月に上海で予定された「ファンとの集い」が、ファン殺到への懸念で中止され、昨年10月の上海公演は直前の尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件による日中関係の悪化に伴い延期されていた。

 温首相のあいさつの概要と、面会後のSMAPメンバーの記者との主なやり取りは次の通り。

【温首相あいさつ】

「SMAPは世界でも大変有名なグループでございまして、中国においても大勢のファンがいます。皆さんは1990年代から大変有名になりまして、歌で人間同士の友情を伝える努力をしてこられました。皆さまが中国にまいりまして公演をすることを心から歓迎を致します。今回の公演は(東日本大震災の)チャリティーの公演であるとうかがっています。日本国民の中国に対する友情だけではなく、日本の再建、震災からの復興のために支援するという意味合いも含まれていると思います」

「中日両国は一衣帯水の近隣です。両国人民の先祖代々の友好は両国人民の利益になります。ぜひ皆さんの公演で中日の間、友情の種を中国でまいて、そこできれいな花が咲けるように願います。私は年配で、皆さんの歌を聞いたことがありませんので、ぜひよろしければ…」

(SMAPが「世界に一つだけの花」を中国語のアカペラで歌う)

【SMAPと記者団のやり取り】

 −−9月の中国公演で、どういうことを伝えたいか

中居「去年からやろうやろうということだったんですけども、なかなかタイミングだとかスケジュールだとか、中国側のスケジュールも、状況もありますので、今回3月に大震災があったものですから、また延期、延期の繰り返しだったんですけども、9月ぐらいになると、いろいろな形でタイミングとかもろもろのことが成立するということで、なんとか9月には区切りをつけるようになりました」

 −−今まで延期になっていて悔しい、残念だという思いはあったか

中居「そうですね、残念だという思いのほうが強かったので、僕らもちろん、歌うこととか踊ることしかできなかった。お芝居だとか映画だとかで、いろんなジャンルの中で、中国だけに限らず、韓国のほかアジア全域でやらさせてもらったんですけども、今回本当、初めて海外でのライブはどこにしようかということで。で、やっぱり中国が最初にやりたい国だと。メンバーの気持ちもそうでしたし。中国の方々、ファンの方々もいらっしゃるというふうにうかがったので、ぜひとも中国でやらせていただきたいなと。でも、なんとか、まだ分かりませんけども、実現できそうです」

 −−初の海外ライブを中国でやることの気持ちは

剛「そうですね、日本しか僕らやってなかったんですけども、少しでも日中の関係に貢献できたらなという気持ちもありますし、本当に去年は2回、本当に行く予定で、リハーサルも重ねていたんですけど、本当にいけなくて、僕らメンバーも悔しい思いが募るたびに、今度はできるんじゃないかなっていう気持ちだったんですけど、3月11日のときに地震が起きてしまいまして、またちょっと延期になったりしたんですけど」
「そのときに中国の方も日本にたくさん支援してくださったりとか、そういうこともあって、僕らがやっぱり、向こうで、中国でコンサートとかすると、中国の方もまた日本に少しでも観光で来てくださったりという気持ちが起きたりとかするので、なんかこう日中との関係を少しでもよくしたいなあという気持ちがあります」
中居「ファンの子がすごく多いとうかがったので、それが後押しになって中国側も、ねっ、国の後押ししてくれることが実現につながったんじゃないかなとは思ってます」

 −−温首相との会見の感想は

慎吾「みんなそれぞれ中国語を必死に覚えてコメントを用意していたんですけど、言おうと思っていたことをすべて(温)総理が言ってくださったんで。とってもうれしかったんですけど、言えなかったなと」

 −−中国語で何を言いたかったのか

剛「慎吾はすごい長いことを…」
慎吾「そうですね、中国での公演、よろしくお願いしますと言おうと思ったら、(先に温首相に)中国での公演、がんばってくださいと言われちゃったんで、あーもー、そっちから言われて本当にうれしく、光栄に思います」

 −−ちょっと今中国語で言ってみてください

香取さん「もう終わったからさ、チョー緊張しててさ、言うときにもさ、ちゃんと覚えてるかどうかなって(その後、中国語で「中国での公演、よろしくお願いします」と話す)」

 −−木村(拓哉)さんも一言

木村「そうですね、皆さん、こうやって自分ら、総理とお会いさせていただいたことはすごい光栄だったんですけど、今日本当にスケジュールの都合でうちの稲垣(吾郎さん)が舞台の公演がありまして、そちらをちょっと抜けてこちらに出席するということができなかったので。本当でしたら5人そろって、この場に参加できたら一番良かったんですけど、今日4人での出席という形になってしまったので。今日5人で出席できなかった分は、9月の中国の公演ですべてスッキリしたいなと思ってます」

 −−中国のファンに一言

中居「何回かやっぱり、先ほど申し上げたようにタイミングがなかなかあわなかったので、ぜひとも楽しみに来ていただきたいなと思います」

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